お口の臭いは、実はどなたも持っているのですが、呼吸や会話をする時に、口から出て他人が不快に感じる臭いが、いわゆる口臭です。
私たちは日常生活において、家族や友人、仕事関係の人などと話をする機会がたくさんあります。「自分には口臭があるのでは?」と不安に思っていたら、人と楽しく交流することなど、とてもできなくなってしまいます。口臭は人間関係に影響するデリケートな問題です。
口臭が気になる、口臭をなくしたいという方は一人で悩まず、当院の口臭外来にて、お気軽にご相談ください。
口臭でなんと言っても困るのは自分自身ではわからないことでしょう。臭いは、鼻の中にあるセンサー(嗅細胞)が臭いをキャッチして、その情報が脳に伝わることで認識されます。この嗅覚はかなり主観的なもので、同じ人間が同じ臭いを嗅いでも、その時の体調や気分などによって受け止め方は少なからず変わってきます。体調が優れないときには、ちょっとした臭いも不快に感じられるものです。
また、嗅覚には同じ臭いを長い時間嗅いでいると、そのにおいに慣れ、順応してしまう反応が起こります。こうした反応によって妨げられるため、自分の臭いに自分で気づくのは難しいのです。
口臭の発生する原因
歯周病や虫歯、入れ歯の清掃不良、唾液分泌量の低下、多量の舌苔(ぜったい:舌の表面に付着している苔状の物質)などにより、口の中の嫌気性菌数は増加します。
増加した嫌気性細菌は、新陳代謝で剥がれた粘膜上皮や血球成分、死んだ細菌などのたん白質を分解して「揮発性硫黄化合物(きはつせいいおうかごうぶつ)」をつくります。揮発性硫黄化合物は硫黄ガスの総称で、主に硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの3種類のガスから成り、特有の臭いがあります。口臭は、これらのガスが混ざり合ったものなので、不快な臭いになるのです。
口臭外来では、通常、下記のような流れで治療を行います。
1.問診
2.検査
- 官能検査(患者様の呼気を医師が嗅いで、口臭の有無を判定する検査を行います)
- 口臭測定(口臭測定器を使って、呼気内の揮発性硫黄化合物の数値を測定します)
- 細菌・唾液量検査(位相差顕微鏡、細菌カウンター、モイスチャーチェッカーによって、口腔内細菌量、うるおいの検査をします)
- 虫歯や歯周病の検査(虫歯の有無や、歯周ポケットの深さ・歯の動揺度などを調べます)
3.治療
口臭の原因が歯科領域にあれば、治療を開始します。
虫歯の治療・歯周病の治療と、定期的な歯科専門家によるケア、患者様のセルフケアなどにより、総合的にお口の環境を整えていきます。
口臭の原因が歯科領域でない場合は、必要に応じて医科対診をお勧めすることがあります。
口臭治療のためには、患者様のセルフケアと歯科専門家によるケアが必要です。 口臭の発生には、歯周病、舌苔、虫歯、入れ歯の清掃不良など、口の中の汚れや病気が関係しています。したがって口臭治療にあたっては、口腔内を清潔かつ健康に改善することが一番大切なのです。
患者様のセルフケア
- 歯ブラシやデンタルフロスなどを使って隅々まで丁寧に歯を磨きましょう
- 舌ブラシを使って舌苔を除去しましょう
- 入れ歯の洗浄をきちんと行いましょう
- 十分な睡眠をとり、バランスの良い食生活を送りましょう
- 気持ちにゆとりをもち、なるべくリラックスして過ごしましょう
歯科専門家によるケア
- 虫歯や歯周病の治療
- 定期的に歯科検診を受けましょう
- 口腔衛生に関する指導を受けましょう
- 専門的な歯面清掃や歯石除去をしてもらいましょう
口臭でお悩みの方のほとんどは、歯周病の治療や舌苔除去、定期的な歯のクリーニング、および患者様のセルフケアによって解消されます。口臭の原因がわからずに悩んでいる方もおられるかと思いますが、口臭の原因のほとんどは口の中にあります。口臭が気になったら、お気軽にご相談ください。
東陽ながま歯科医院
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